日中首脳会談 、来春 習国家主席の国賓としての来日実現で一致


 安倍首相はG20首脳会議で、日本を訪問している中国の習近平国家主席との日中首脳会談に臨みました。

冒頭、安倍首相は「日中関係は完全に正常な軌道に戻った。平成から令和へと新たな時代を迎え中国も建国70周年を迎える大きな節目の年に習主席と手を携えて『日中新時代』を切り開いていきたい」と述べました。

これに対し習主席は「中日関係は新しい歴史的なスタートラインに立っており安倍首相とともに戦略的なリーダーシップを発揮して新しい時代にふさわしい中日関係を構築していきたい」と応じました。

そのうえで両首脳は、隣国として緊密な意思疎通を行うため首脳を含むハイレベルの相互往来や対話を強化することが重要だとして、来年春に習主席の国賓としての日本訪問を実現することで一致しました。

一方、習主席は、先に北朝鮮を公式訪問して金朝鮮労働党委員長と会談した結果を説明したうえで、日朝首脳会談を目指す安倍首相の考えを金委員長に伝えたとしたうえで、拉致問題を含め日朝関係が改善することを支持する考えを示しました。

そして、両首脳は朝鮮半島の非核化に向けた連携を確認するとともに、いわゆる「瀬取り」など制裁逃れへの対策を含め、国連安保理決議の完全な履行が重要だという認識で一致しました。
日中両国が協力すれば、経済、安全保障と、多岐にわたり大きな利益を両国にもたらすことになります。

来春、習主席の国賓としての来日が実現し、日中関係が、改善されることを、期待します。

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